福祉住環境コーディネーター2級・3級の資格は、取得するのに日本に居住する以外受験資格の制限がないため、受験しやすい資格であり、最初から2級に受験することも可能です。
独学でこつこつ学習することで、だれでも取得できる資格です。
福祉住環境コーディネータになるまでの学習方法などなど紹介します。
資格の種類
福祉住環境コーディネーターは難易度別に3つ資格があります。
各資格は以下の通りです。
福祉住環境コーディネーター3級
最も難易度の低い資格になります。
バリアフリーやユニバーサルデザインの考え方、少子高齢化社会と共生社会への道など、福祉や住環境の基礎的な知識が求められます。
福祉住環境コーディネーター2級
3級の知識に加え、実務に関することやマネジメント能力、他職種連携の知識などが求められます。
福祉住環境コーディネーター2級以上の資格を保有すると介護保険における住宅改修費支援申請時に必要な理由書を作成することができます。
福祉住環境コーディネーター1級
2級、3級の知識に加え、地域福祉や高齢者・要介護者向け住宅・施設の流れなど具体的で実践的な医療・福祉・建築の知識が問われます。
2級に合格しないと受験することはできません。
各試験の概要
| 3級 | 2級 | 1級 |
受験資格 | 特になし | 特になし | 2級合格者のみ |
試験方式 | IBT、CBT | IBT、CBT | 学歴などの制限なし |
試験時間 | 90分 | 90分 | 前半:マークシート方式 120分 後半:記述式 120分 計 240分 |
受験料 | 5,500円 | 7,700円 | 1万2100円 |
合格率 | 66.8% | 46.8% | 12.8% |
いきなり2級から受けられます
初めは3級から受験する人が多いですが、2級は3級と同じく日本に居住する以外受験資格の制限がないため、最初から2級に受験することができます。
ダブル受験は可能です
2級、3級とも同日に試験があり、試験の時間帯が異なるため2級、3級のダブル受験をすることができます。
難易度の差はありますが、2級を目指す学習を続けて2級と3級をダブル受験を行い、まずは資格を取得しましょう。
試験日と年の実施回数
1年で行われる試験回数ですが、1級は年1回、2・3級は年に2回行われています。
試験の時期は、1級が11月頃、2・3級は7月と11月頃です。
申込期間は毎年若干の前後はありますが、全試験共通で4月〜5月頃になっています。
合格発表の日程は、7月試験のものは8月に発表、11月試験のものは3月に発表と、11月試験だけは合格発表まで少し期間が空くことになります。
資格を取得するための勉強方法
勉強方法はテキストによる独学、または通信講座でも勉強することができます。
また医療や福祉、建築関係で務めている方であれば勉強時間が少なくて済みます。
テキストによる独学
独学で習得することは可能です。
しかし、出題範囲が広いこと、働きながら取得を目指す人が多いため効率の良い勉強方法が重要です。
各試験とも必要なテキストは「公式テキスト」と「過去問題集」です。
効率的な勉強方法としては、まず公式テキストを1、2回さっと目を通します。
その後、過去問題集をひたすら解いて理解を深めていきます。
2級であればこれを3か月程度繰り返すと合格ラインまで理解できます。
1級は公式テキスト以外のテキストが少なく、出題範囲も広いため長期間にわたって勉強する必要があります。